実際に試すことが解答への道
自分にとって理想的な生活用品の量を知るには、直接実践してみることが欠かせません。
「1人当たりに必要なタオルは何枚か?」や「子供の予備の服はどのくらいあれば良いか?」など、具体的な疑問に答えを見つけようとする人は多いです。
しかし、他人が提供する答えをそのまま受け入れても、常に納得できるわけではありません。
自分に合った量を見極めることは、自分らしい生活を送るための重要なステップです。そのためには、自分自身の基準を設けることが大切です。
雑誌などで提供される情報は一般的なものであり、個々のニーズに合わせた答えではないため、自分で探求することが求められます。
実際に自分で試してみることで、本当に必要な量が明らかになります。
このように、持ち物と向き合い、試行錯誤を重ねることが、自分だけのライフスタイルを築く方法です。答えを先に求めず、自らの探求を続けることが、真の解決への近道となるでしょう。
まずは物の整理から始めよう
多くの人が不必要に多くの物を所有しているため、まずは必要のないものを減らすことから始めましょう。
整理の方法は主に二つあります:
・一度に大量に整理する
・徐々に必要なものを見極めて整理する
一気に整理
大量に物を減らす一つの方法として、必ずしも捨てる必要はありません。「365日のシンプルライフ」という映画に登場するように、所有物を一時的に保管場所に預けるのです。これにより、必要なときだけ取りに行くことで、無駄な再購入を防げます。
物を保管するという手段に加えて、別の場所で一時的に保管することも一つの方法です。
私自身も最近引っ越しをした際、新しい本棚がまだ組み立てられていないので(IKEAで購入したものの、忙しくて組み立てられませんでした)、本や書類をクローゼットに仮置きしています。そして必要なときにのみ取り出しており、2ヶ月間全く手を付けなかったものが多いことから、早めに処分すればよかったと感じています。
徐々に整理
少しずつ物を減らしたい場合、最初に処分するべきアイテムは以下の通りです:
・後悔して購入したもの
・ほとんど使用していないアイテム
・持っているだけでストレスになるもの
・「持つべき」という理由だけで持っているもの(例:贈り物)
これらは明らかに不要なものと言えます。
適切な量を知りたいアイテムについては、アイテムリストを作ると役立ちます。しかし、所有しているもの全てについてリストを作るのは非常に大変なので、真に必要だと感じるものだけを対象にしてください。
たとえば、持っている服を全てリストアップする、趣味で集めているコレクションのカタログを作るなどが考えられます。
リストを作る過程で、忘れていたアイテムを発見することがあります。そのようなものは、使用していない証拠なので、処分することをお勧めします。
価値観を見つめ直す
物を整理するとき、自分の価値観を深く考えることも大切です。
何を大事にしたいかがはっきりすれば、理想の生活スタイルを築く助けになります。そして、その生活に必要のないものは思い切って手放しましょう。
大事にしたい価値を明確にする
どの価値を重視するかを明確にするため、自分が尊重したい価値観をリストアップしてみましょう。
例えば、私は「シンプルな生活」や「最小限の物量」を重要視しています。だから、本当に必要でないものは購入しないようにしています。
引越し後、私は電子レンジなしで生活しており、電気代が少し安くなるかもしれませんが、より少ない物で生活することが私にとって大きな価値があります。
自己問診リストで価値観を見直す
価値観を再評価するために、以下の質問に自問自答してみると良いでしょう。
・人生で何を最も大切にしたいですか?
・どのような人生を送れば満足できますか?
・充実感を感じる生活とはどんなものですか?
・自分にとっての成功とは何ですか?
・どのような人を尊敬しますか?
・自分のどんな側面が好きですか?
・今、何を最優先にしたいですか?
・自分が最も楽しむことは何ですか?
答えがすぐに思い浮かばない場合は、逆に不快なことを考えてみてください。例えば:
・できればすぐにやめたいことは何ですか?
・最もストレスを感じることは何ですか?
・時間の無駄だと感じる活動は何ですか?
・生活で最も不快なものは何ですか?
・日常生活の中で嫌なルーチンは何ですか?
・精神的に疲れる活動や状況は何ですか?
・自分らしくないと感じる時はどんな時ですか?
正解を出すことが目的ではなく、考える過程で自分が求めるものや避けたいものが明らかになります。
大切にしたい価値観や避けたい事柄が明らかになると、それらを生かせる生活や不快な要素を排除した生活を目指せます。
その理想の生活を実現するために必要なものを保持し、邪魔するものは積極的に手放しましょう。
最小限の物での生活を体験してみる
一度物を減らした後、残ったものだけで1年間を過ごしてみてください。
重要なのは、「何かが足りない」「これが必要だ」と感じたときに、すぐに新しく購入しないで済ませることです。本当に欠かせないものは、最初から手放していないはずです。しかし、欲しいと思うものをすぐに買い足すことは、本当に必要な量を見極めることを難しくします。
現代社会では物があふれ、購入が容易なため、多くの人が必要以上に物を所有しています。少しの不便や不快を感じるたびに、新しいものを購入して問題を解決しようとする傾向があります。
小さなストレスを感じたとき、それを耐えることなく、すぐに解決策として物を買うことが一般的です。
その結果、家の中が不要なもので溢れてしまうことになります。
「もしかしたら必要かも」という小さな衝動に毎回応じてしまうと、物は増え続け、適正量を把握することができなくなります。
無理に我慢する必要はありませんが、些細なイライラで即座に物を購入する習慣は控えましょう。
また、「便利かもしれない」と感じるものも、購入を控えることが重要です。「便利」は「なくても一応生活できる」という意味です。
まとめ
手順1から3を踏めば、最終的に「これくらいの量で十分」と感じるポイントに落ち着くはずです。
何かを始めるためには、まずは物を手放すことからスタートしましょう。意識的に物を減らしていくことが重要です。
適正量を探求している間は、計画なしに買い物をすることなく、他人からの贈り物も積極的に受け取らないようにすることが求められます。物が増えることは、考えるべきことと作業量を増やすだけです。