新しい洗濯表示マークの中で見慣れない「W」を発見しました。他の表示も日本語で書かれていないため、意味がわかりづらいですよね。お気に入りの服を長持ちさせるためには、適切なお手入れが大切です。
この「W」のマークは家庭で洗えるのでしょうか?それともクリーニングが必要なのでしょうか?Wの意味について詳しく解説します。
洗濯表示マーク「W」の意味とは?
見慣れない洗濯表示の「W」マークって何?
丸の中に「W」が入ったこのマーク。これは以前のJIS規格にはなく、最近新たに追加されたものです。「ウェットクリーニング」を意味し、新たに商業クリーニングの記号として導入されました。
そういえば、ZARAやGAPの服のタグで見かけたことがあるかもしれませんね。海外から輸入された服には、以前からこのマークが表示されていたのです。
ウェットクリーニングとは、クリーニング店が専門技術を使って行う水洗いと仕上げのことです。この方法はプロに任せる必要があるため、詳細な手法については触れませんが、技術の高さによって仕上がりに差が出ることがあります。信頼できるクリーニング店を選ぶことが重要です。
普段利用しているクリーニング店に相談するのが良いでしょう。また、「水洗い」といっても家庭での水洗いとは全く異なるので、家庭では試さないようにしましょう!
ウェットクリーニングの利点とは?
ウェットクリーニングは、専門技術を駆使した水洗いで「汗」を吸収した衣類の洗浄に最適です。夏のスーツやワンピース、冬の暖房で蒸れたコートなどが該当しますね。
ドライクリーニングは油汚れには効果的ですが、水溶性の汚れには弱いです。一方、ウェットクリーニングは水を使用するため、ドライクリーニングでは落とせない汗や水溶性の汚れもきれいに落とせます。
夏に着た衣類は汗を多く含んでいるため、シーズンオフに保管する前にウェットクリーニングするのがおすすめです。汗や皮脂汚れをしっかり落としてから保管することで、黄ばみやカビ、虫食いを防ぎ、衣類の着心地もよみがえります。
一部のクリーニング店では、ドライクリーニングとウェットクリーニングの併用サービスも提供しています。
ウェットクリーニングが適した衣類:
・洗濯表示タグに「Wマーク」がある衣類
・ブラウスなど肌に直接触れる衣類
・水溶性の汚れが付いた衣類
・型崩れを避けたい衣類
・綿、麻、シルクなどの天然素材
・レーヨンなど
クリーニング代は少し高くなりますが、大切な衣類をきれいに保管できるので安心です。ただし、技術のあるお店に依頼することが重要です。
ウェットクリーニング禁止の表示
ウェットクリーニングができない衣類には、丸の中にバツ印の「W」マークが付いているので注意してください。
洗濯表示マークを知って迷わずお手入れ!
新しい洗濯表示に登場した「ウェットクリーニング」のマーク「W」。
覚えておきたいポイントは簡単です。家庭で洗えるのか、クリーニングが必要なのか、その判断だけです。洗濯表示タグを見て、すぐに判断できるようにしましょう。
丸いマークはクリーニングOK!
ドライクリーニング専用のものもありますが、全てがクリーニング限定というわけではありません。他の洗濯表示と組み合わせて、家庭で洗えるものもあります。詳しくは次の章で説明します。
ちなみに、マークの下にある線は洗い方の強さを示しています。線が多いほど、より優しく洗う必要があるという意味です。(弱めのウェットクリーニングができます)
丸いマークと手洗いマークが両方ある場合は?
ウェットクリーニングと手洗いマークが両方表示されている洗濯タグの場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
これは、家庭で手洗い条件に従って洗えることを示しています。また、型崩れを避けたい衣類やデリケートな素材の場合は、クリーニング店に出してウェットクリーニングを利用することもできます。つまり、家庭で洗うかクリーニングに出すかの選択が可能ということです。
手洗いマークにバツ印が付いている場合は家庭での洗濯は禁止ですが、「W」マークがあればクリーニング店での水洗いが可能です。
まとめ
洗濯マークの「W」は、ウェットクリーニングが可能であることを示しています。これは専門家が特殊な技術を用いて行う水洗いで、家庭での洗濯はできません。
料金は少し高めですが、型崩れや素材を大切にしたい衣類や、シーズンオフの保管前にウェットクリーニングを利用することで、安心して保管できます。