「無料配送」に誘われて不要な支出を増やさないための5つの対策を紹介します。
統計によると、約90%の消費者が無料配送を購入の大きな動機としています。さらに、約60%の人が送料無料を達成するために、必要ない商品までカートに加えてしまいます。
人は短期的な節約を重視しがちで、無駄遣いを避けたいと願うものです。これが、オンラインでの買い物においても、不必要なアイテムを購入してしまい、送料無料を目指す行動につながります。
このような行動は、次のような問題を引き起こします：
・無駄な支出の増加
・家に不要なものが増える
無駄遣いが多いと感じる場合や、家に不要なものが多いと思うなら、無料配送の誘惑に振り回されないよう注意が必要です。
以下に、無料配送の魅力に負けないための実用的な方法をご紹介します。
送料を気楽に受け入れる
「送料を節約したい」という気持ちが強いと、時には必要ない商品まで購入してしまうことがあります。
「送料は積極的に支払う」というスタンスを取ることで、送料無料を目指すための思考や努力から自由になり、時間やエネルギーを節約することができます。
送料に含まれる主な費用は以下の通りです：
商品が手元に届く便利さを考慮すれば、送料が発生するのは当然のこと。送料には以下の費用が含まれます。
・輸送コスト
これは実際に商品を運ぶための費用で、配送距離や荷物のサイズ、重さ、配送スピードによって変動します。国際配送の場合は、税金や通関手数料も加わり、例えば日本のAmazonで本を購入する際の送料は特に高くなります。
・包装コスト
商品を安全に届けるための梱包作業にもコストがかかります。使用される箱や緩衝材、テープなども無料ではありません。
・人件費
商品のピックアップ、梱包、ラベル貼りなどを行う倉庫のスタッフに支払う給料も含まれます。
・物流管理コスト
在庫管理や出荷処理を行うシステムの維持とそれを担うスタッフの給料が含まれます。
・燃料費
配送に使う燃料も、ガソリンの値段が上がれば送料に反映されます。
これらのインフラコストを考慮すると、送料を支払うのは合理的です。店舗は送料無料サービスを提供する代わりにこれらのコストをカバーする必要があり、消費者が多くの商品を購入することが経済的に求められます。
必要な商品であれば追加購入も問題ありませんが、不必要なものを避けることで、都度送料を支払う方が最終的には節約につながるでしょう。
無料配送のために購入したアイテムを見直す
無料配送を達成するために購入した商品が、現在どのように使われているかを考えてみましょう。
私自身、無料配送の条件を満たすために追加した多くの商品を結局手放しました。これらのアイテムは、ほとんど使用されずにきれいに整理されていましたが、物を捨てることに積極的であるため、少しずつ寄付センターへと送りました。
これらの商品が無料配送を達成するための最低注文額を満たすことには役立ちましたが、実際にあなたの生活でどれほど価値を提供していますか？ まだ役立っていますか、それともクローゼットで出番を待つだけの存在になっていますか？ 物をあまり整理しない人の家では、未使用のアイテムがそのままになっていることが多いでしょう。
購入者がこれらのアイテムの存在を忘れてしまっていることもあるでしょう。そして、ただスペースを占め、他の大切な物の整理を難しくしています。
このような状況を考慮すると、送料を節約したとしても、不要なものを保管することに伴う時間やコストを考えれば、普通に送料を支払う方がすっきりとしており、結果として良い選択だったかもしれません。
試しに、無料配送のために購入したものの中で、今も積極的に使用しているトップ10アイテムと、全く使われていないワースト10アイテムをリストアップしてみましょう。もしトップ10のアイテムが多い場合は、今後も無料配送を利用する価値があるかもしれません。
実店舗で購入するメリット
送料を気にせずに済む方法をお探しなら、実店舗でのショッピングがおすすめです。
実店舗での購入では、自分で商品のある場所まで行き、直接持ち帰るため、送料がかかりません。移動手段としては車、公共交通機関、自転車、徒歩など様々です。
しかし、実店舗でのショッピングは時間がかかるうえ、店内で見つけた他の魅力的な商品に心引かれて予定外の購入をしてしまうリスクがあります。他の顧客の購入行動やセール商品が購入意欲を刺激し、思わぬ買い足しや衝動買いをしてしまうことも少なくありません。
さらに、セールススキルが高い店員や親しみやすい接客があると、予定外の買い物をしてしまうこともあります。特に車でショッピングに行く場合、たくさんの商品を一度に持ち帰ることができるので、「せっかく来たから」という理由で余計なものまで購入してしまうことがあります。
購入リストの作成と管理
必要なアイテムを事前にリストアップし、そのリストに載っている商品だけを購入するようにしましょう。大規模セールや送料無料オファーがあっても、リストにない商品は購入しないように徹底することが大切です。この方法により、計画的にショッピングすることができ、結果として節約にも繋がります。
店頭で気になる商品を見つけた場合は、一旦家に戻ってからリストに追加し、少なくとも48時間待ってから購入を検討することをお勧めします。この「購入前に待つ」という習慣を身につけることで、衝動買いを減らすことができます。
オンラインショッピングに月間予算を設定する
多くの人が食費やお小遣いのために月ごとの予算を立てていますが、オンラインショッピングにも同じように予算を設定してみましょう。
まずは自分が通常オンラインでどれくらいの金額を使っているかを知ることが大切です。これには、オンラインで購入した商品にマーキングして家計簿に記録するなどの方法が役立ちます。
家計簿を使いたくない場合は、Amazonや楽天などの通販サイトで過去の購入履歴を確認することができます。購入履歴や注文確認メールを見ることで、どれくらいの金額を消費しているかが分かります。
適切に予算を設定することで、送料無料を目的とした不必要な追加購入を控えながらも、節度あるショッピングが可能になります。
ただし、予算を管理しても不要な物が増える問題は解決されません。不要な物を断捨離することにも力を入れると、その労力を考えることで無駄な購入を避ける動機が増します。断捨離には次のようなリソースが必要です：
・時間
・体力
・精神的エネルギー（物を捨てるのは心理的に負担が大きい）
・手間
まとめ
送料無料を求めることなくショッピングするための五つの方法をご紹介しました。どの方法を採用しても、送料無料の誘惑に惑わされることなく、よりシンプルで計画的な生活を送ることが重要です。
今こそ、過去に無料配送のために購入した商品を見直し、本当に必要だったものがどれだけあったか確認してみましょう。これからはもっと計画的に買い物をし、無駄遣いを減らし、シンプルな生活を目指しましょう。
